平屋の土間の間取りとは?
みなさんご存じの通り数十年前には街には平屋建ての家がたくさん軒を連ねていました。
今は二階建て、そして時には三階建ての家が街のそのほとんどを占めています。
二階建て、三階建てのメリットは狭い敷地で広くスペ-スを確保できることにあります。
しかしそのためには階段を設置するための構造をつくらなくてはならないために、二階建て三階建てのスペ-スにおける階段の割合は結構高いものになってしまいます。
二階建て三階建てのもう一つは、外に面する部屋をたくさん作ることが可能であるために窓をたくさんつけることができるというのも実は大きなメリットといえます。
一方で平屋の間取りはワンフロア-で間取りを作るためにたくさん部屋を作ってしまうと真ん中に位置する部屋はどうしても窓がない部屋になってしまいます。
また窓のを設置しようとすれば、敷地の形状によっては縦長の部屋であったり、横長の部屋であったりといびつな部屋ができあがったりする可能性がどうしても出てくることになります。
しかしながら階段を設置するためのスペ-スを考えなくいても良いわけですから敷地を最大限住まいのためのスペ-スとして活用できるということが最大のメリットになります。
さて平屋の間取りとしての土間を作る上で大切なことは、まず開放感や清潔感を伴っている土間をつくるということが、それが必須条件となるのではないでしょうか。
そしてできれば掃除がしやすい土間であることも重要です。
タイルや大理石、コンクリ-トうちなどさまざまな土間の床がありますが、とにかく汚れやすい状況にあるますので、掃除がしやすいそして滑りにくいという機能性、安全性を配慮する必要があります。
自然を利用する知恵
そもそも古い日本家屋には必ずといっていいほどに土間が存在していたのですが、そんな古い日本の民家は実は、多くの昔の人々が特徴的な日本の高温多湿の夏を工夫と知恵を振り絞って見事に乗り切ってきました。
わかりやすく言うと自然エネルギーや自然の摂理を利用したエコ住宅といったところではないでしょうか。
そんな自然の摂理を利用した日本家屋の設備の中に土間という施設があります。
そんな土間の持つ古風な雰囲気や効能が最近見直され始めています。
ですから平屋建てに土間を設置しようという人が増えてきているのです。
土間の効能は、そもそも人が心地よくてしかも寒い冬でも何となく暖かいと感じてしまうのは、床や壁そして天井から発せられる輻射熱によるところが大きくて、この輻射熱をうけて暖かさを感じるとき、人は心地よい感覚を十分に得ることができるようです。
平屋建ての住宅に多くの人が土壁を設置したがる理由の一つに、土間の蓄熱効果によるものが大きいのではないでしょうか。
特に土間だけではなくて最近は古民家のもつ独特の雰囲気やよくできた設備の充実度に惹かれて古民家が見直されています。
真夏の古民家はなぜかク-ラ-などをガンガンにたかなくても涼しかったりすることが、見直され始めたのです。
過ごしやすい室内空間になります。
震災や中東の政治不安などの条件がかさなって最近はエネルギ-の高騰が進んでエコが叫ばれるようになりました。
しかしながら古民家のもっている昔からの知恵は昨今の最新の科学を投入して開発されたエコの発想を大きくうわまっていることに気づきはじめたのかもしれません。
読者から頂いた感想
昔ながらの知恵と最新の科学技術。(30代 男性 )
最後の一文には考えさせられるものがありました。
最新の技術を投入したエコの考え方も、昔ながらの知恵も、発想の出所は同じです。
より快適に暮らしたい。
ですが、現代の最新の技術には少なからず経済性のメスが入ります。
昔ながらの知恵にもその考え方はもちろん存在しましたが、方向性は”より使わない”節約のベクトルをもっていたのかもしれません。
現代の技術が考えるのは”より儲ける”というところ。
その考え方が、ハウスシック症候群に代表される思わぬ副産物を生み出してしまったのは、記憶に新しいです。
最近では、土間のある古民家を暮らしやすい間取りに改装して生活をする人や、そんな生活に憧れる人も増えています。
自然素材のパワーは見直され、日本の平屋の住宅事情に新しい時代を築くのかもしれませんね。
平屋建ての総合情報
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