床材 桜 価格

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床材に用いられる桜はカバの場合がほとんどで、価格もそれほど高くはありません。

 

桜というと思い浮かぶソメイヨシノに近い床材はブラックチェリー材。

 

こちらの価格は結構高い部類に入りますが、経年変化が楽しめる良素材です。

 

季節になると近年では、桜の花の名所に外国人の姿が目立つようになりました。

 

この美しさは万国共通なのね、と考えるとしみじみしてしまいます。

 

そんな桜の花の名所に数多く植えられているのは、ほとんどの場合が「ソメイヨシノ」。

 

ご存じの通り江戸時代に広まった、人工的に作られたバラ科の品種であり観賞用。

 

ですから建材には向いていませんので、材木が利用されることはありません。

 

大昔から山に自生している「山桜」は、まれに家具に用いられたりはしますが、市場に出回る数が少ないレアな素材。

 

非常に高価ですから、こちらも床材としてまず使われることはありません。

 

床材で「桜」と呼ばれているもののほとんどが「カバザクラ（バーチ）」や「ミズメザクラ」。

 

地肌の色目がピンク系をしており、山桜の代用品として昔から使われてきたので、現在でも桜と呼ばれていたりします。

 

馬肉を「サクラ肉」と呼ぶ感覚と似ているのでしょうか？こちらはカバ科の植物で、全く桜とは関係がありません。

 

一方で地肌の色目が白色系のものを「バーチ（カバ）」と呼んだりします。

 

ですから一本のカバの木から「桜」と「バーチ」が取れる、、、少々ややこしいですね。

 

桜（カバ・バーチ）の床材の多くは中国から輸入されており、価格は高すぎず安すぎず。

 

市場に出回っているのは、ピンクの強い「西南桜」と弱めの「東北桜」の２種類。

 

両方とも色目の美しさもあり非常に人気があります。

 

価格は柾目で節が少ない高級な床材を選ぶと、１万5,000円/平方m程度はしてしまいます。

 

しかし板目も混在しているようなグレードのものだと、5,000円/平方mを切ってきますので非常に使いやすいでしょう。

 

また床材の中には、桜とは呼ばれませんが「チェリー」と呼ばれているものがあります。

 

「アメリカンブラックチェリー」などと呼ばれているものがそれで、色目は淡い赤色。

 

経年変化で濃い赤茶色へと変わっていく様子も楽しいので、こちらも床材として人気があります。

 

こちらの「チェリー」材は、スーパーに売っているアメリカンブラックチェリーがなる木。

 

ソメイヨシノや山桜と同じバラ科の植物なので、品種も近いといえるでしょう。

 

価格は桜（カバ・バーチ）と比較すると高い部類、柾目・板目が混在したものでも１万円/平方m程度はしてしまいます。

 

桜の床材について考えていると、名称なんて何でもいい気がしてきます。

 

結局は好きか嫌いかこれだけです。

 

ソメイヨシノが多くの人に愛されるように、美しい床材も名前が何であれ愛されるものなのです。

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