電気料金 自由化 どこが安い

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「3つの中から1つ選んでください」という程度ならば選ぶことに喜びやワクワク感もありますが、その対象が数百にもなると逆にうんざり･･･。

 

「電力自由化後はどこが安いのか？」を調べて選ぶというのは、想像以上に骨の折れる作業なのかもしれません。

 

先進国の多くではすでに導入されている電力自由化。

 

日本でもようやく始まるということで、その期待感が高まっています。

 

大きく変わるのは、各家庭でも電力の購入先を選べるようになるということ。

 

これまで電力の市場を牛耳っていた各地域の○○電力会社（一般電気事業者）に加えて、数百社の企業が候補に挙がるということです。

 

さらに、その企業の中にも複数の電気料金プランがありますから、私たち消費者にとってはある意味では「負担が増える」という見方もできますよね。

 

電気料金を少しでも安く抑えたいと思うならば、自分なりに勉強して各企業やプランの特徴をある程度はつかんでおく必要があります。

 

これまでは特に何も考えずに契約すれば良かったのに、これからは複数の業者やプランを比較して自分で「考える」という作業を強いられるわけです。

 

どこが安いのか、それは信頼できる企業なのか？

 

選べる自由があるということは、ある意味は不自由になるということでもあるんですね･･･。

 

「電気料金はどこが安いのか？」を考える前に、従来の電力会社と新電力会社の違いを整理しておきましょう。

 

最大の違いは、新電力会社はオリジナルな送電線を持っていないということです。

 

そこで、今後は従来の○○電力が管理している送電線を“借りて”電気を送ることになっているのです。

 

また、「自社で電気を作っていない会社もある」というのも大きな違いですよね。

 

他の会社から電気を買って、それを流通させるだけという企業もあるんです。

 

この場合、発電設備を持たないわけですからその維持管理にかかるコストや燃料費がかかりません。

 

その分だけ電気料金を安く設定できるという強みがあります。ｌ

 

自社で発電所を持っている企業でも、電力自由化で売り先が増えれば「燃料の調達量が増えるので、“まとめ買い”で安く買えるようになる」「自前の発電設備への投資がしやすくなる」というメリットがあります。

 

このように、電力会社によって電力の調達方法は様々です。

 

また、プランも色々ありますから、「どこが安いか」を考えるよりは「自分の家の電気の使い方と合っているのは、どこの会社のどこのプランなのか」という目線で比較・検討したほうが良いですね。

 

なぜかというと、電気の使い方は各家庭によって異なるから。

 

夜型の生活をしているのであれば「日中は単価が高いけど夜間はお得な深夜料金が適用されるプラン」がありますし、逆に日中の電力使用量が多いのであれば昼間の単価を安く抑えられるプラを選ぶべきでしょう。

 

今後、平屋を建てて新たに電力供給の契約を結ぶ予定だという方は、まずは自分たちのライフスタイル、電気使用の傾向を細かく分析してみることが電力会社選びの第一ステップと言えるのではないでしょうか。

 

「新電力だから、従来の電力会社よりも電気料金が安い」という選び方ではなく、それぞれの企業のプラン内容や実績、発電方法、経営理念などトータルで判断することが大切ですよ。

 

･･･いかがでしょうか？電力自由化が、より身近なもの、”我がこと”として実感いただけたでしょうか。

 

電力自由化とは、私たち消費者に課せられる責任が重くなる制度でもあるのです。

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