ミルクリーク 屋上

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屋上のある家と聞くと色々便利で楽しそうですが、現実はそうではないようです。

 

今まで屋上を手掛けなかったミルクリークの新ラインナップには屋上があります。

 

ミルクリークの新機軸ですが、これは柔軟性と考えるべきなのでしょうか。

 

コンクリートやアスファルトに覆われた都市部は高温になりやすい、その対策として屋上緑化という言葉ができました。

 

しかし、進展しているという話はあまり聞きません。

 

なぜなら緑化は重量物がそのまま屋上に乗ってしまうことになるので、強度を高めるなどコストがかかりすぎるからです。

 

さらに給水や掃除などメンテナンスにも大変手間がかかります。

 

現実をわかっていない建築家の机上の空論、なんだかデザイナーズハウスや安藤忠雄にたいする感情と同種のものがわいてきますね。

 

実際、屋上がある住宅に住む人の話では、洗濯物を干したり、広いバルコニー感覚で使うというのも現実離れしています。

 

強風の時を考えると、植木鉢を置くことさえためらわれるとか、、、。

 

そして、最も厄介なのは雨漏りの問題。

 

家を一番安くする方法は、屋根をはぶくことという話を聞いたことがあります。

 

つまり、一番手間とコストがかかっているのが屋根なのです。

 

それを屋上にするとは、、、おすすめできません。

 

三角屋根の建物が多いミルクリークも、屋上については同じ考え方かと思っていました。

 

しかし、3年前に発売になった「マスターズ・パリス」は従来のミルクリークの郊外に立つ北米住宅のイメージをくつがえすもの。

 

パリの街角をイメージしたという外観は重厚なレンガ造り風、屋根はフラット、屋上もついています。

 

狭小土地にも対応した商品ラインナップの要望が営業サイドからあったのでしょう、思い切ったことをやるなという感想です。

 

輸入住宅だけに固執していては、このデザインはできなかっただろうと思う反面、屋上は大丈夫かと心配になります。

 

神奈川県川崎市の住宅展示場にあるマスターズ・パリスのモデルハウスの屋上には、ご丁寧に芝生までひいてあります。

 

ほぼ同時期に発表になったシリーズに賃貸併用の「マスターズ・グレイス」もあります。

 

これもヨーロッパの都市部にありそうな集合住宅のイメージ、屋根はもちろんフラットです。

 

これはフラットな屋上にミルクリークが自信を持っているということの表れとみてよいのでしょうか。

 

考えてみれば、ミルクリークは東急グループの一員、東急不動産や東急リバブルもあるのです。

 

グループ全体で考えてみれば、屋根がフラットで屋上がある建物は数多く造ってきた実績があります。

 

そのノウハウを流用したのかな？

 

さすがに内部事情まではわかりませんが、北米風輸入住宅一本だけではやっていけなくなっていることはわかりました。

 

そして、それに対する柔軟性も対応力も持っているのでしょう、ここは東急ブランドを信頼して安心しておきましょうか。

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