欠陥住宅かどうかは基礎工事の腕を見れば分かる?
いうまでもなく基礎工事は大切な工程。万が一不備があったら欠陥住宅へ一直線です。
コンクリートと鉄筋だけの基礎工事の現場はちょっと退屈ですが、わかりやすい見学時のポイントを書いておきました。
住宅の構造に興味を持つことは欠陥住宅の予防になります。
「構造耐力上主要な部分に瑕疵」かどうか。
これが品確法に定められている、欠陥住宅か否か、法律で定められている保証の範囲か否かを判断する基準です。
基礎工事は住宅が乗っている重要な工程、構造耐力上の主要な部分を造るもので、大本がゆらげば即、欠陥住宅になりかねない部分。
構造上軽量とされる平屋だから、基礎工事を簡単に済ましていいというものではありませんし、基礎の重要さは変わりません。
新築で住宅を建てる場合、基礎工事の現場へ足を運ぶことは可能ですが、見た目も地味で、そんなに楽しいものではありません。
施主には建物にとりかかってから現地へ通うようになる傾向があり、欠陥住宅かどうか気になるのも、そのころから。
柱や筋交いをながめなながら、わかったふりをしているもの。
自宅を建てた20年ほど前、建築とそれほど近しくなかった時の私もそうでしたが、今になって、基礎工事の重要性はよくわかります。
職人が教えてくれた、基礎工事を見学するときのポイントを少し書いてみましょう。
建売では手に入らない機能的な注文住宅の平屋の場合は注目してください。
基礎工事から見学できるのは、建売や中古にはない特権なのですから。
鉄筋を縦横に組んだ後、コンクリートを流しこんでいくのが基礎工事のあらまし。
重要な部分なので、強度や耐久性に定評のある鉄筋コンクリート造りにする。
これは木造だろうと、軽量鉄骨であろうと構造は関係なしに基礎工事の共通の工程です。
ここで見るべきポイントは、鉄筋の太さと間隔、設置方法です。
鉄筋の太さはは通常10~13mm、これより細い場合は要注意、間隔は200~250mm、サイの目状に組んでいきます。
ハウスメーカーによっては、あらかじめ組みあがった鉄筋を使用する場合もありますし、それ以外の場合は鉄筋同士の結束が必要。
基礎と家の土台をを繋ぐアンカーボルトがしっかり設置されているかの確認も重要。
太さ12mm以上のボルトが、基礎から出ていればOK、大きな地震の場合でも基礎から土台がずれるというような事態を防げます。
上に書いたようなポイントと、ちょっと違うかな?と感じた場合は、確認を取りたくなりますね。
その場合は現場の職人に声をかけるのではなく、現場の責任者である監督に質問をしてみましょう。
こちらは客ではありますが、あくまでも素人であることを忘れないように。
現場の職人に気持ちよく働いてもらうことが、欠陥住宅の予防にもなります。
基礎工事だけに限った話ではありませんが。
平屋建ての総合情報
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