スマートハウスはメンテナンスが命!耐用年数を伸ばすために
スマートハウスは便利でエコで、夢のような家!
・・・という印象が先行しがちですが、実はメンテナンスの手間・費用を考えると単なる面倒くさい家なのかもしれません。
では、スマートハウスのメンテナンスとはどのくらいの頻度で、どのくらいのお金がかかるのでしょうか?
スマートハウスにはどんなメンテナンスが必要なのでしょうか?
普通の住宅とはどこが違うの?
朝起きて、PCの電源を入れたら起動しない!
・・・これ、かなりショックですよね。
修理するにしても、買い替えるにしても、万単位のお金が飛んで行ってしまいます。
通常の住宅にはない特殊な電気機器を搭載しているスマートハウスでは、そんなトラブルが起こるリスクも高くなりますよ。
言うまでもないことですが、スマートハウスに搭載されている機器はいずれ劣化しますし壊れます。
建てた時には「最新鋭」の設備だったとしても、10年経てばポンコツかもしれません。
そのような事態を避けるためにも、メンテナンスにも時間や費用をかける必要があるのです。
イザという時(例えば、災害で停電してしまった時)、主要な機器が壊れていたり老朽化したりして全く役に立たない!・・・なんてことになったら、何の意味もない!
では、スマートハウスの設備メンテナンスはどのくらいの頻度で行わなければならないのでしょうか。
まず、太陽光発電システムですが、こちらは屋外に設置されているだけに様々なダメージを受けやすいという特徴があります。
土埃などの汚れが原因で発電量が落ちることもあるので、定期的にメンテナンスしてもらう必要があるんですよ。
発電量が低下していないかどうか?というのが、故障を見つけるポイントなのでこまめなチェックが必要です。
平屋だと、屋根の面積が広い分だけパネルもたくさん載せられますが、それだけメンテナンスに手間と費用がかかるというデメリットもありますね。
ただ、メンテナンスさえしっかり行えば、20年以上使えるそうです!
次に、エコキュート。
こちらは水垢が溜まるので、最低でも年に1回は、全てのお湯を排出して掃除するというメンテナンスが必要です。
にごりがなくなるまで給水と排水を繰り返す・・・って、結構手間がかかりますね。
耐用年数の目安は10~15年です。
エネファームに関しては、10年の保守契約がついているケースがほとんど。
その期間内は無料ですが、10年を過ぎたらメンテナンスは有償となります。
耐用年数の目安はこちらも10~15年。
次は、電気を貯めておく蓄電池。
リチウムイオン蓄電池の場合は、耐用年数が10~20年ということで幅が広いのですが、例えば大和ハウスの「スマ・エコ・オリジナル」は「設計上の安全性を考慮して使用期限は10年」と記載されています。
それ以降は、有償の点検やメンテナンスが必要になるようですね。
最後は、スマート設備の核とも言えるHEMSシステム。
これは、いわゆる電子機器なのでパソコンの感覚に近いですね。
耐用年数はだいたい10~15年で、「不具合が出たら見てもらう」という方が多いようです。
これらのメンテナンスに、具体的にいくらの費用がかかるのか?と調べてみたのですが、金額を明確に記載してるメーカーは見当たりませんでした。
ただ、実際にスマートハウスを建てた方の中に、「30年で20万円」と試算している方もいたので平均すれば年間1~2万円はかかるのではないでしょうか?
太陽光発電などは「メンテナンス込みの金額」で販売されているケースも多いので、見積もりではその点もしっかりチェックしましょう!
スマートハウスは、2015年現在の段階ではまだ新しい技術だから注目されているし、耳触りの良い謳い文句もあるのでニーズも高いようですが・・・実際にはどうなのか?というのは10年、20年経ってみないとわかりませんよね。
今は、それを知るデータもないに等しい・・・。(なにしろ、本格的に普及し始めたのは2011年の東日本大震災以降ですから)
「従来の住宅よりも初期投資は大きいけど、光熱費も節約できるし売電収入も得られるからスマートハウスのほうがお得ですよ!」
といった宣伝もよく見かけますが、本当にそうなのでしょうか?
メンテナンスの手間や費用、いずれ必要になる買い替えの費用を考えると、必ずしもお得とは言えない側面もあるでしょう。
ハウスメーカーの営業さんが言うことを鵜呑みにしてしまうのではなく、スマートハウスだけにこちらも”スマートに(=賢く。頭を使って)”内容を吟味するようにしたいものです。
平屋建ての総合情報
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