ホンダがスマートハウスを作っちゃった!注目すべき技術とは
自動車メーカーのホンダも、スマートハウス事業に参入していることをご存知でしょうか?
正確には、大手ハウスメーカーである積水ハウスと、家電大手の東芝がタッグを組んで進めている研究開発です。
では、そのスマートハウスとはどんな特徴があるのでしょうか?
ホンダの新しい技術にご注目!
エコカーの技術を持っているだけに、省エネやエコの部門では自動車メーカーはやっぱり強い!
あのホンダも、スマートハウス技術の発展に一役買っているようです。
ホンダといえば、言うまでもなくクルマやバイクのメーカーの一流企業ですよね。
トヨタとは違って、住宅分野には進出していないはず・・・と思っていたら、しっかり算入していました、スマートハウス!
ホンダが掲げるコンセプトは「HSHS」で、正式にはHonda Smart Home Systemと名付けられています。
これは、簡単に言えばエネルギーの「家産家消」を実現するためのシステムで、ベースには「自分たちで使うエネルギーは自分の家で作ろうよ!」という考え方があります。
スマートハウスとしての設備は、ガスエンジンコージェネレーションユニット、給湯ユニット、太陽電池モジュール、ホームバッテリーユニット(蓄電池)、そのシステムの中枢となるSmart e Mix Manager(SeMM)、電動モビリティ、インターナビ・リンクで構成されています。
これら設備一式の連携プレーによって、家庭内のエネルギーを効率的にコントロール。
停電時や災害時にもエネルギーの供給に困ることがなく、おまけにCO2排出量も削減できる!というわけです。
おそらくここまで読んだみなさんは、「でも、ホンダって今まで家なんて作ったことないでしょ?大丈夫なの?」という不安と疑問を抱くことでしょう。
大丈夫です、別にホンダが家そのものを作っているわけではありません。
ホンダはあくまでもスマートハウスの核となるシステム部分を担っているだけであって、家そのものは積水ハウスが作っているんです。
また、リチウム電池やスマートメーター、HEMS、テレビなどは東芝が提供しています。
ホンダのスマートハウスで特筆すべきは、ガスエンジンコージェネレーションユニットでしょうね!
これは、ガスから熱エネルギーと電気エネルギーを創り出す機能を持った設備です。
エネルギー効率が高いという点で非常に優れた装置ですが、従来は工場用の大型の装置がメインでした。
そこに目を着けたホンダはさすが!
家庭用よりコンパクトな装置を開発したのです。
このシステムでは、沸騰したお湯を常に色んな部分に循環させることができ、蛇口を回せばすぐにお湯が出る!というメリットがあります。
もちろん、床暖房や浴室暖房にも好都合なシステム!
さてさて、そんな優れた設備を搭載しているスマートハウスですが、具体的にどれだけの省エネ効果が期待できるのでしょうか?
ホンダが実験用に建てたスマートハウスにホンダの従業員が実際に住んでみて採取したデータによれば、CO2排出削減量は49.7%。
光熱費(ガソリンを含む)は月平均で58% 24,000円分も削減できたそうです!
さて、その実験用のスマートハウスはどこにあるのか?
といえば、さいたま市桜区、埼玉大学のすぐ近くにあります。
敷地面積は60坪、3階建ての二世帯住宅という設定だそうです。
さすがは自動車メーカーということで、進化したV2Hシステムも導入されていて、フィットEVに蓄電できるシステムも搭載されています。
自動車に積まれているバッテリーは非常に容量が大きいことで知られていますが、その電力を使って災害時の非常用電源をまかなうことができるのです。
スマートハウスとしては、まさにフルスペックのモデルハウス!
室内も「住みやすさ」にこだわった設計となっていて、床はベランダまでフラット。
1人乗り自動車UNI-CUBベータで室内移動が可能だということなので、身体に障がいをお持ちの方や高齢の方にも優しいスマートハウスと言えるでしょう。
個人的には、温度環境に合わせてブラインドの開閉を自動でやってくれるという点に「スマートさ」を感じました。
どうやら一般公開はされていないようですが、ネットで詳しい間取りなどを写真つきで見ることができます。
内装もこざっぱりしていて住み心地が良さそう!
平屋建てのスマートハウスを検討中の方にも、間取りやインテリアなど参考にできそうなポイントがたくさんありますよ。
平屋建ての総合情報
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